19 2月 春。間近
東京修業を30年で終え、実家の岩手に帰りました。
「薫風」と言う、自分の考える身体に浸透する料理と向き合ってわかった事があります。
「身体は無添加を求めている」
これは作る側にとっては時間と愛情がとても必要です。
私は今年で62歳、頑張り過ぎて足も手首も指も痛いです。
人間は死ぬまで真剣に生きなければなりません。
だったら、私は無添加の自然な食べ物で身体を満たし、優しい心を持って、楽しく生きよう。
大好きな母は88歳、痴呆症や物忘れと一緒に生きています。
腰痛持ちでもあります。
果して私の料理が母をどれだけ元気づけられるでしょう?
そして、東京で疲れた私もどこまで再生出来るでしょう?
今日、雪の畑の中を尻尾の長い白狐が悠然と歩いていた、
と母が何度も言っています。
山の守り神が様子を見に来たのかも知れません。
カーテンを開け、美しい音楽を流し、私たちの生活を見てもらおうと
思います。
土地の八幡様の了解を頂きながら。